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「おら、席に着け~」

「あの、普通に言葉で言ってくれませんか。地味に痛いんですよ、それ!」

「はい、では授業を始めま~す」

わたしをガン無視して授業を始めた先生。わたしを哀れむような目で見ながら合掌をしつつ、コクリと頷く流星くん。いや、それに関してはよく分かんないよ。そして亮くんは眼鏡をカチッと上げながらただ前を向いてる。もぉ、本当になんなの?そんなに嫌だったならせめてちゃんと謝らせてよ……。

今日はごくごく普通の授業ばかりで、SPである前にわたし達はただの高校生だということ思い出した。S専にいるとやっぱその辺の境界線バグる、氷室先輩達もバグりすぎててあんなイカれてるんだろうな。

「白浜!」

「ん?」

「なぁなぁ、ここわかる?」

「あー、ちょっとややこしいよねこれ。うーんとね──」

「おお、すげぇ。めっちゃ分かりやすいな!サンキュー!」

勉強はそれなりにできるタイプ。そもそも氷室先輩に馬鹿にされたくないから意地で勉強したっていうのもあるけどね?まあ、こういうのってある程度できるに越したことはないし、業務に役立つかは別として一般常識程度はできて損はない。

「意外だなオメェ。てっきり脳ミソくるくるパーだと思ってたが」

「あの、マジでデリカシーどこに捨ててきたんですか先生」

亮くんは……だよね、わたしの教えなんて必要ないよね。とても丁寧で綺麗な字、ノートまとめるのも上手で見やすいなぁ。しかもわたしが手こずってた問題スラスラ解いてるし。やっぱすごいなー、亮くんは。

家系じゃなくてスカウトで入学してきたって話だけど、どんな感じでスカウトされたのかなー。なんとなく先生がスカウトしたんじゃないかな?とはにらんでるけど、それ以上はさっぱり分かんない。ちょっとプライベートなことまで知りたいなとか思うのはおかしいかな?ていうか亮くんほどの実力者が家系じゃないってのも恐ろしいけど。才能とセンスの塊すぎる。
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