その手で触れて、そして覚えて。

それから街風くんはお風呂を沸かしてくれて、わたしを先にお風呂に入らせてくれた。

わたしは湯船に浸かりながら、思った。

離婚して5年、、、それ以来の初めての彼氏が、12歳も年下の部下だなんて、、、

いいのかなぁ、、、
って、またわたしの悪い癖。

紗和に言われた、"壁に見えるだけで壁じゃない"を思い出さなきゃ。

街風くんは、わたしがバツイチで離婚理由も、12歳も年上なのを分かってて、それでも好きだと言ってくれた。

わたしは、そんな彼を裏切るようなことはしちゃいけない。

街風くんだって、シングルマザーに遊ばれたってゆう傷を心に持っているんだから。

わたしはお風呂からあがり、街風くんに借りた部屋着を着ると、「お風呂、次どうぞ〜」と居間に戻った。

するとソファーに座ってテレビを見ていた街風くんが、ふとこちらを見て、ハッと表情を変えた。

「七花主任、、、」
「ん?」
「か、か、可愛い、、、!」
「え?た、ただのスッピンおばさんだよ?」

わたしがそう言うと、街風くんはソファーから立ち上がり、わたしに歩み寄って来ると「スッピンでも充分綺麗です!それにおばさんなんかじゃないし!」と言ったあと、「俺、自分の服を彼女に着てもらうのが、ちょっとした夢だったんです!」と嬉しそうに言った。

街風くんは可愛いなぁ。
街風くんの服、、、大きいけど、わたしも何だか嬉しい。

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