その手で触れて、そして覚えて。
「七花主任、明日も休みですし、今日、うちに泊まりに来ませんか?」
街風くんの言葉に「えっ!」と過剰に反応してしまうわたし。
「あ、いや、七花主任が嫌がるようなことはしません!七花主任が、そのぉ、、、元旦那のことでトラウマがあるのは、知ってるので。七花主任の心の準備が出来るまで、俺は待ちます。今日は単純に、一緒に居たいだけというか、、、」
街風くん、勇気を出して言ってくれたんだよね?
それなら、わたしも勇気を出して、その言葉に応えなきゃね。
「うん、、、いいよ。街風くんの家に泊まる。」
「え!本当ですか?!」
「うん、わたしも、、、街風くんと、一緒に居たいから。」
そのあと、わたしは街風の家に初めてお邪魔した。
街風くんの家は、アパートの2階でシンプルで男子の割りに小綺麗にしている部屋だった。
「そういえば、夕飯まだでしたよね。今日は俺が作りますね!」
そう言って、街風くんは冷凍ご飯を解凍し、ちゃちゃっと炒飯を作ってくれた。
それを見て、普段自炊してるんだなぁ、と関心してしまうわたしがいた。
「じゃあ、いただきまーす。」
そうして、街風くんが作ってくれた炒飯をスプーンで掬い、口へ運ぶ。
「ん!美味しい!中華料理屋さんの炒飯みたい!」
「良かった。でも、七花主任それは褒め過ぎですよ。」
「いや、本当に!わたし、お世辞言えない人だから!」
「あ、それ俺も同じです!」
そんな会話をしながらの夕食は微笑ましくて、ささやかな幸せ噛み締めていた。
わたし、今、、、恋してる。