契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 優香からだ。

『すっごいイケメンとドライブしてたの見たよー! もしかして彼氏?!』
『今度紹介してよー!』

「え……?」

 茉莉花はメッセージの文面に動揺した。
 いつもだったら、「ただの知り合いだよ」とか、「また今度紹介するね」と返すだけのこと。

 それなのに、茉莉花は返事を打てなかった。


(もし優香に颯馬さんを紹介したら……二人は付き合ってしまうかも。だって、いつも優香は私の……)

 頭の中に颯馬と優香が微笑み合う姿が思い浮かぶ。
 想像するだけでも胸が張り裂けそうだった。

(どうしよう。二人に会ってほしくない!)


 そこまで考えて、茉莉花はようやく気がついた。


 颯馬のことが好きなのだ、と――。



「……駄目よ。こんな気持ちは捨てないと」

 口でそう言ってみたものの、茉莉花の手は動かない。

 結局、茉莉花は返信を打つことなくベッドに入った。
 眠れる気配はなかったが、目を閉じてひたすら朝が来るのを待つしかなかった。



< 47 / 95 >

この作品をシェア

pagetop