契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 土曜日の朝、茉莉花は扉をノックする音で目が覚めた。

「茉莉花さん、ちょ、ちょっとよろしいでしょうか」

 焦ったような颯馬の声に、茉莉花は飛び起きた。
 時計を見ると、いつも起きるはずの時間を過ぎている。

 急いでグシャグシャな髪を撫でつけ、少しだけ扉を開けた。

「おはようございます。どうしましたか?」

 目の前にはシャツとスウェット姿の颯馬がいた。
 眼鏡をかけた彼は、焦ったようにスマホの画面を見せてきた。

 そこには――。

『今日、あなたのお家にお邪魔しようかしら? ちっとも恋人を紹介していただけないし、せめて息子の顔を見ておかないと』

 画面の左上には『母』という表示がある。

「お、お母様がいらっしゃる!? 今日!?」
「大丈夫です。電話して阻止しました!」
「へ?」

 確かによく見ると、電話の履歴がある。

「それじゃあ……」

 一安心。
 と思ったのだが、そうではないらしい。



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