契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
(どうしよう……)

 結局、茉莉花が返事をしないまま、二人はラウンジを後にした。

 告白という行為自体、初めてされたのだ。どうやって返事をすべきか、なんて答えるべきか、何も分からなかった。

(お付き合い出来たら……それは勿論嬉しいけど……)


 ぼんやりとしながら颯馬の後ろを歩いていると、「あれ?」という聞き慣れた声が茉莉花を現実に引き戻した。

「茉莉花! こんな所で会うなんて偶然だねー!」
「優香……? どうしてここに」

 なんと優香がホテルにいたのだ。

 優香はいつもとは異なり、フォーマルな装いをしていた。
 シニヨンヘアにシャンパンゴールドのドレスを纏い、訪問客の視線を釘付けにしている。

「実家に呼び出されてたんだけど……本当に偶然だね! あ、この人、この間のイケメンさんだ。私、茉莉花の友人の池内優香です」

 優香は颯馬に目を向けると、可愛らしい笑顔で微笑んだ。
 颯馬も優香の顔を見て、紳士的な笑みを浮かべている。

「池内……あぁ、池内財閥のお嬢さんでしたか。僕は藤堂颯馬です」

 どうやら颯馬は優香のことを知っていたようだ。

(そっか、優香はお嬢様だもんな。颯馬さんの家とは付き合いがあるのかも)





< 61 / 95 >

この作品をシェア

pagetop