契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 月曜日。

「颯馬さん、今日はちょっと用事があるので送迎は結構です」 

 茉莉花は朝の挨拶もせず、颯馬に宣言をした。
 颯馬は少し驚いた顔をしていた。

「用事……行きも帰りもですか? 案内してくださればお送りしますが」
「いえ、大丈夫です。私用ですからお気遣いなく」
「ですが……」
「もうご両親への挨拶も済みましたし、颯馬さんにあまりご迷惑をかけたくありませんからっ」

 茉莉花はそれだけ言うと、朝食も食べずに仕事へと向かった。

(断っちゃった……。でもこれで良かった、よね?)

 自分に言い聞かせたが、黙って茉莉花を見つめる颯馬の表情が頭から離れなかった。



 早めに会社に到着した茉莉花は、スマホで賃貸情報アプリを開く。

「いつまでもお邪魔してたら悪いもの」

 そうして一人暮らし用のアパートを探し始めた。

 休みの間、ずっと考えていたのだ。

(このまま颯馬さんの家にお世話になっていたら、颯馬さんに迷惑がかかる。本当の恋人になれないなら、もう離れた方がいい)

 それが茉莉花の出した結論だった。
 茉莉花は仕事の休憩時間をフルに使って、新しいアパートを探し続けた。



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