俺様同期の執着愛
 私はデザートメニューからチョコレートケーキのアイス添えとウーロン茶を頼んだ。柚葵はコーヒーだけ頼んでいた。
 デザートが来るあいだ、私はもっと柚葵と話がしたくて話題を振った。

「ていうか柚葵ってサッカー好きなんだ。どこ推し?」
「アーセナル(イングランド)」
「そこは日本を応援してあげなよ!」
「お前どこ?」
「バルサ(スペイン)」
「日本を応援してやれよ」

 何これ、すっごい楽しい!!
 柚葵とこんなに楽しく話せる日が来るなんて思いもしなかった。
 いつも彼は飲み会でも隅っこにいてほとんど無言なのに、よくしゃべるんだなあ。

「綾さ、サッカー好きなら今度一緒に観戦行く?」
「え? いいの? ひとりが好きなんじゃないの?」
「いや、同じ趣味のやついるなら一緒のほうが楽しいじゃん」
「いいよ。でも欧州まで行くなら休暇取らないと」
「観戦は日本のリーグでいいだろ!」
「わかってるよ。ちなみに日本ならどこ推し?」
「(横浜)マリノス」
「ちょっ、そんな有名なとこじゃなくてさー。もっとマイナーチーム応援してあげなよ」
「なんだよ、お前は?」
「サンフレッチェ(広島)」
「有名すぎるだろ」

 私たちはあらゆる意味で相性がよかった。

< 14 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop