俺様同期の執着愛
「綾は耳が弱いんだよなあ」
イタズラっぽい顔つきでそんなことを言う柚葵に私は狼狽えながら必死に抗議した。
「バカなの? ここ会社なんだけど」
「誰もいないからいいじゃん」
「仕事中だよ! この給料泥棒!」
「大丈夫。俺、挽回する自信ある」
「たいした自信だね。さすが次期エース……ひゃっ」
柚葵はキスができるくらい顔を近づけて、私の唇ではなく耳朶にキスをした。というか舐めた。
「やっ……待っ、こんな……」
私がびくんと反応したせいか、柚葵は面白そうに笑った。
「感じてんの? やーらしー」
「あんたのせいでしょ!」
「会社でやるのもスリルがあっていいかもな」
「バカ! ぜったい嫌だよ!」
「わかってるよ」
柚葵は急に真面目な顔して私から離れると、くるりと背中を向けた。
冗談を言ってみたり、急に真面目になったり、柚葵が何を考えているのかわからない。
「なあ、次いつ会う?」
「え?」
柚葵は振り返って私の顔を見るとすぐ、にんまり笑った。
「綾チャンの大人の勉強会。いつやる?」
「き、決めてない。考えとく」
そう返すしかなかった。実際、この前の今日で今は考えられないし。
「ふうん、わかった。じゃあ、日にち決まったら連絡して。俺んちでもお前んちでも、どっちでもいいよ」
そう言って柚葵は資料室を出ていった。
私は速まる鼓動が収まるまでじっとその場に突っ立っていた。
イタズラっぽい顔つきでそんなことを言う柚葵に私は狼狽えながら必死に抗議した。
「バカなの? ここ会社なんだけど」
「誰もいないからいいじゃん」
「仕事中だよ! この給料泥棒!」
「大丈夫。俺、挽回する自信ある」
「たいした自信だね。さすが次期エース……ひゃっ」
柚葵はキスができるくらい顔を近づけて、私の唇ではなく耳朶にキスをした。というか舐めた。
「やっ……待っ、こんな……」
私がびくんと反応したせいか、柚葵は面白そうに笑った。
「感じてんの? やーらしー」
「あんたのせいでしょ!」
「会社でやるのもスリルがあっていいかもな」
「バカ! ぜったい嫌だよ!」
「わかってるよ」
柚葵は急に真面目な顔して私から離れると、くるりと背中を向けた。
冗談を言ってみたり、急に真面目になったり、柚葵が何を考えているのかわからない。
「なあ、次いつ会う?」
「え?」
柚葵は振り返って私の顔を見るとすぐ、にんまり笑った。
「綾チャンの大人の勉強会。いつやる?」
「き、決めてない。考えとく」
そう返すしかなかった。実際、この前の今日で今は考えられないし。
「ふうん、わかった。じゃあ、日にち決まったら連絡して。俺んちでもお前んちでも、どっちでもいいよ」
そう言って柚葵は資料室を出ていった。
私は速まる鼓動が収まるまでじっとその場に突っ立っていた。