俺様同期の執着愛
「何見てんの?」
「え?」
「さっきから視線が痛いんだけど」
「別に、見てないよ。柚葵の見てる資料が気になっただけ」

 慌ててそんな言い訳をしたら、柚葵はふうんと言って私に資料を見せつけた。

「なんなら、お前が作ってよ。俺の資料」
「え、何言って……あんたには別の事務の子がいるでしょ」
「お前がいい」
「え?」

 何を言っているんだろう、こいつ。
 確かに誰が誰の補佐をするなんて決まっていないけど、自分で指名できるほどこいつは偉い立場じゃない。

「課長の許可が得られたらね」

 そう言って適当に話を流そうとしたら、柚葵はなぜかじりじりと私に近づいてきた。

「な、何……?」
「許可が得られたらいいのか」
「当たり前だよ。課長命令なら私だって無視できないし」

 そんなことより柚葵がめちゃくちゃ迫ってくるんですけど!

 でも、周囲を見渡してみたら、資料室には誰もいない。私と柚葵以外は。こんなところでふたりきりなんて、私の身が危険すぎる。

「なら、これもいいよな? 綾ちゃんに許可を得たわけだし」
「えっ……?」

 柚葵は棚に手をついて、私にぴったりくっついた。そして、彼はおもむろに私の耳を指でさわさわと触りまくった。
 私の体はびくんっと反応して、猛烈に熱を帯びていった。

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