俺様同期の執着愛
 柚葵の大きな腕に抱かれ、胸もとに顔をうずめる。
 彼は私の耳もとでぼそぼそ話をした。

「お前とこうしていると気持ちいいな」

 彼の低い声と吐息が同時に私の耳を刺激して、びくりとわずかに肩が震えた。

「へ、変なこと言わないでよ」
「変じゃないって。生理的に合ってるんだよ」
「どゆこと?」
「相性がいいんだよ。心も体もぜんぶな」

 は、恥ずかしい。柚葵がめちゃくちゃ恥ずかしい発言してる。
 普段そんなこと絶対口にしないような人なのに、最近の柚葵はなんだかシロップをぶっかけたみたいに甘い。

「お前いい匂いだよな。触り心地もいいし」
「……ひゃっ」

 柚葵は話しながら私の耳朶を舐める。

「いい声出すし」
「ちょっとやめてよ」
「ごめん。少しだけ。だめ?」
「……いいよ」

 もう今さらだし、拒否する理由もないので了承したら、柚葵は私の髪を撫でたり耳を触ったり、まったく寝るそぶりも見せなくて困った。だけどそれ以上はしなくて触るだけだった。

 柚葵はほんとに私の体が好きなんだなあ。
 なんかちょっと、複雑。

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