俺様同期の執着愛
 私の意見でいいのだろうか。まあ、あんまり深く考える必要ないよね。
 柚葵はあくまで他人の意見を参考にしたいだけだろうし。

「そうだなあ。白を基調とした部屋に大きな壁かけテレビがあって、ふわふわの絨毯に座り心地のいいソファを置いて、大きな掃き出しの窓があって、そばに観葉植物を置いて、棚には写真立てを置いたりして」

 などとモデルルームみたいな回答をしてしまった。
 実家はおばあちゃんの代からある古い家だったから、こういうモデル的な家に憧れていたのよね。

「それいいな」
「え?」
「リビングは20畳くらいで」
「広すぎない?」
「75インチのテレビを置くならちょうどいいだろ」
「うん、でも掃除が大変そう」
「ロボットいるじゃん」
「自分で掃除しないんだ」
「文明の利器は使わねば」
「ふふっ、柚葵らしいね」

 柚葵と戸建ての内装について話していると楽しくなってきて、キッチンはどうするとか、寝室はどうするとか、しまいには庭にウッドデッキを作ってBBQできるようにしようとか、そんな話まで発展してしまった。

 なんだか、あまりに理想的なおうちすぎて、柚葵と結婚する人がうらやましく感じてしまった。

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