好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「じゃあ…バレンタイン頑張ってみようかな…」

「そうだよ! がんばれ!」

「無理だったらかなりショックかも~…。今の関係崩れるのも悲しいし…」

「でもいつかはハッキリさせないとね?」

「そうだよね…」



あたし、分からないけど大丈夫な気がするよ!



クリスマスだって向こうから声かけてきたわけだし。



「一緒にチョコ作ろうよ。あたし手作りして風里先輩にあげるつもりだし」

「そうだね…。うん、やってみるよ」



というわけでとりあえず2人で練習でチョコづくりすることにした。



ブラウニーを作ります!



あたしの家のキッチンで、買ってきたものを並べる。



チョコを湯煎にかけて~、卵を溶いて…。



できた!



「結構いい感じじゃない!?」

「うん、おいしい~」



よかった。



これで風里先輩に渡せる~!



なんでもできる先輩に気後れするものあげたくないもんね。



ラッピングも頑張ろう。



それに、明莉もようやく前に進む決意を持てたのも良かった。



その日練習用に作ったブラウニーは2人で食べて。



そのまま明莉はあたしの家に泊まって行った。



次の日の朝、いつもの待ち合わせ公園に明莉と一緒に行く。



明莉が泊まったことは風里先輩には伝えてある。



何をしたかは内緒だけどね。



「お、2人ともおはよう」

「おはようございます!」

「行こっか」



3人で登校するのはなんだか新鮮。



前も穂高先輩と3人で登校したことあるけど。



そういえばその日の前日に明莉のところにクリスマスのお誘いが来たんだっけ。



やっぱ怪しいよねえ…。
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