好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「昨日は2人とも何してたの?」

「内緒ですよ~」

「ええっ? マッスルバーとか…?」



なんでそうなるんですか!?



行かないよ!



「先輩も、前に穂高先輩と一緒に泊まってたじゃないですか。あの日は何してたんですか?」



話を逸らしつつ、さりげなく聞いてみた。



「う~ん、穂高の相談に乗ってた…」



相談…。



やっぱクリスマスの相談だよね!?



絶対そうだ!



明莉、いけるよ!



あとで明莉に言ったけどまだ不安そう。



当事者になると分からないものだよね…。



バレンタインまであと数日。



上手くいくといいなあ。



そして、先輩は今日から美大受験生向けの予備校に通うらしい。



あたしのバイト先の近く!



予備校の授業の終わる時間がちょうどあたしのバイトの終わる時間だから一緒にご飯を食べて帰る約束をしてる。



「おつかれさまで~す」



バイトに来ると、亜子さんがにやにやとあたしを待ち構えていた。



亜子さんとはあれ以来会うのは久しぶりだ。



「どうだった?」

「な、なにがですか…」

「分かってるくせに」



亜子さ~ん、バイト中する話じゃないですよー…。



でもお客さんは今のところいないや…。



「痛かった?」

「はい…」

「でも良かったでしょ?」

「はい……」



恥ずかしい…。
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