好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
結くんは推薦でほぼ進学が決まってる。



だから高校3年生を結構謳歌してるみたい。



「彼氏が受験生なのも大変だな」

「うーん、でも今だけだから」

「つらくねえか?」

「まあ…寂しくないって言ったら嘘だけど…。先輩があたしのことすごく気にしてくれるから」

「そ…」



明莉も穂高先輩が受験でちょっと寂しいって言ってた。



だけど穂高先輩は風里先輩ほど難関大を受けないから、たまにはデートもするんだって。



ちょっと羨ましいよね…。



でもそんなこと言ったらあんなに気遣ってくれる風里先輩に申し訳ないや。



それから結くんはしばらくあたしの話し相手になってくれた。



時間が経って、風里先輩が他の学生に混じって降りてくるのが見えてきた。



「じゃあ俺行くわ」

「うん、ありがとう」



結くんに感謝…。



結くんに手を振って別れを告げ、先輩がこっちに来るのを待った。



「ごめんね、お待たせ」

「全然です!」

「何か食べて帰ろうか」

「はい!」



ちゃんとしたデートはできなくても、たまにお泊まりして、一緒に寝て、しゃべって、ご飯を食べられたら、あたしはそれで幸せだ。
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