雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜
「ねぇ、奈緒。新婚初夜だから、奈緒としたい」

私だってずっと考えていた。結婚式の日の夜は、悠翔としたいと…。

「私もしたい。だからしよ?」

私がそう言うと、悠翔は私に近づいてきて、そのまま頬に手を添えて、キスをした。

「よいしょっと…」

悠翔が私をお姫様抱っこして、寝室まで連れて行ってくれた。
ちなみに寝室は悠翔の部屋。最近、悠翔の部屋で一緒に寝ている。
悠翔は私を優しくベッドの上に寝かせてくれた。

「重かったでしょ?」

私がそう言うと、悠翔は首を横に振った。

「そんなことない。寧ろ軽かったよ」

悠翔が私に気を遣って、嘘をついているようには思えなかった。本当にそう思ってくれているみたいで安心した。

「それなら良かったです…」

先程まで悠翔にお姫様抱っこされていたのかと思うと、途端に恥ずかしくなってきた。

「奈緒、続きをしてもいい?」

首を縦に頷いた。すると悠翔は私にキスをした。深いキスを…。
徐々に身体の熱が上昇していき、もっと悠翔に触れてほしいと願ってしまう。

「服、脱がしてもいい?」

「うん。いいよ…」

私が承諾すると、悠翔は私の服を優しく丁寧に脱がしてくれた。

「私も悠翔の服を脱がしてもいい?」

私はいつも受け身で。悠翔にしてもらってばかりいた。
上手くできる自信なんてないが、今日は私も悠翔に奉仕したいと思ったので、勇気を出して挑戦してみた。

「いいよ。奈緒が脱がして」

承諾を得たので、私が悠翔の服を脱がした。お互いに何も身に纏わない姿になり、恥ずかしさが込み上げてきた。

「悠翔、今日は私がこのまま悠翔のことを好きにしてもいい?」

「いいよ。奈緒のしたいようにして…」

悠翔がそう言ってくれたので、いつも悠翔にしてもらっていることを思い出しながら、悠翔に触れた。
慣れない私の手つきにも、悠翔は感じてくれた。それが嬉しくて。悠翔に頑張って奉仕した。
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