雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜
買い物を終え、自宅に帰宅。
冷蔵が必要なものはすぐに冷蔵庫の中にしまった。
これで食材の準備は整った。あとは夕飯に向けて支度をするだけだ。
でもその前に昼食を。お腹が空いたので腹拵えをしたい。
いつもは夕飯の残りや残りがない時は自分で作って食べることが多いが、今日は楽したいなと思い、スーパーでお弁当を買った。
テレビを見ながらお弁当を食べたいと思い、テレビの電源を入れた。
すると平日のお昼にやっているバラエティ番組が放送されていた。
そのままそのバラエティ番組を見ながら、お弁当を食べ続けた。
どうやらロケで地方に訪れているみたいで。とても楽しそうにしていた。
悠翔さんとはモールに一緒に行った以来、お出かけはしていない。
毎週土日のどちらかに食料品の買い物へ出かけることはあるが、買い物を終えたらお家で一緒に過ごしている。
映画やドラマを一緒に観たり。美味しいお菓子を一緒に食べたり。悠翔さんと一緒に過ごせるだけで私は嬉しかった。
でもこうやってどこかにお出かけしている映像を見ていると、たまには悠翔さんとお出かけしてみたいなと思ってしまう。
悠翔さんは忙しい人なので、私の我儘で振り回してはダメだ。週末に一緒に買い物に行けるだけでも贅沢なご褒美だと思わないと。
頭では分かっていても心は別で。相手のことを好きになればなるほど、どんどん欲張りになっていく。
でも今夜だけは自分の気持ちを醸し出してもいいかもしれない。旦那さんのことをちゃんと愛している奥さんを演出できそうだから。
悠翔さんは私の気持ちを知ったら迷惑に思うかもしれない。迷惑そうにする悠翔さんを想像するだけで怖いが、今夜だけは許してほしいと神様に願った。

楽しい雰囲気のバラエティ番組とは違い、私の心模様は不安で満ち溢れていた。
いつも通りでいいと悠翔さんに言われたけれど、あと数時間後に悠翔さんのお友達に会うのかと思うと、粗相がないように振る舞えるか不安だ。
普段、人と接する機会が少ないので、いざ人に接する機会があると緊張してしまう。
普通なら簡単にこなせることなのに、私には気が重い。人付き合いが苦手だ。だからこうして引きこもっている。
そんな私がちゃんとやれるのか自信がない。お互いの両親に挨拶しに行った時はたまたま上手くいっただけかもしれない。
そう思えば思うほど、どんどん緊張感が増していく。普通にするということが一番難しいことだと気づかされる。
早くこの胸のモヤモヤを解消するためにも、今日という日が早く終わってほしいと願った。
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