雨はまだ降り続いている…〜秘密の契約結婚〜
そうはいっても悠翔さんのお友達が遊びに来る現状は変わらないので、ちゃんと現状を受け止めて夕飯の準備を始める。
せっかく遊びに来てもらうので、一品ずつ丁寧に作っていく。ちゃんと美味しいものを食べてもらうために。
和食料理には自信がある。いつも通りに料理をすれば美味しい料理ができるはず。
緊張していても料理を作る腕は変わらない。寧ろ料理をしているうちに緊張感が和らいでいき、落ち着きを取り戻していった。
今の私にとって料理をすることが心の安らぎなのもしれない。悠翔さんが美味しいと食べてくれるから、自信を持って料理をすることができる。
そっか。悠翔さんの言っていたいつも通りでいいって、こういうことだったんだと気づいた。
それに気づいた瞬間、肩の力が一気に抜け落ちた。安心した途端、早く悠翔さんに会いたいと思った。
そう思ったら今夜、悠翔さんの友達に会うのも気が楽になった。
とはいっても緊張はしている。初めてお会いする方なので、どう接したらいいのか不安である。
でも悠翔さんのお友達だから、きっと悪い人ではないはず。話しやすい穏やかな雰囲気の人だったらいいな。
違ったとしても大丈夫。悠翔さんが傍に居てくれるので安心だ。
身構える必要なんてなかった。もっと気楽に考えてよかったとだと気づけたので、今夜を楽しみに夕飯の支度を進めた。

料理に没頭していたら、あっという間に時間が過ぎていき、気づいたらもう夕方になっていた。
今はまだ夕方でも空が明るい。そのせいで時間の経過が気づきにくい。
料理は先程、完成した。これで安心して悠翔さんのお友達を迎え入れることができる。
その前に最終チェックを行う。玄関からリビングまで隅々までチェックをする。午前中掃除しておいたので、問題はなかった。
そして一番大事なのは身だしなみのチェックだ。掃除をすることもあり、一日中適当な格好で過ごしていた。
適当とはいえども、近所のスーパーに足を運べる服装ではあるが、さすがに今から人と会うのには適していない服装だ。
それに髪もメイクも崩れているので、お直ししないと。このままでは人様を迎え入れる身だしなみではない。
時間があまりないので、素早く支度を進める。まずは服を着替えて、その次にメイクのお直しをした。
そしてそのまま髪を綺麗に梳かし、軽く巻いた。巻いた髪の毛を綺麗めなヘアアクセサリーで簡単に結ぶ。
ちなみにポニーテールにした。縛る位置は低めに。低めの方が大人っぽくて上品に見える。
仕上げに前髪とサイドバンクを巻いて完成。これで悠翔さんのお友達に会っても恥ずかしくはない。
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