獣と呼ばれる冷酷総長はベルに真実の愛を求める


輝くんと颯くんは良い顔をしなくて、険しい表情をする。



「ちょっと晴人クンまさか、なあちゃんを連れていくって言わないよね?」


「そのまさか。 全ての責任は俺がとるからななせも連れて行く」




「正気!? あいつらはななを狙ってるんだよ?」


「ななせが好きな男のために、危険を承知で覚悟決めてんだ。 なら、もう連れていくしかねえだろ」




晴人くんが2人に言い聞かせて、私の方へ振り返った。

軽く私の肩に触れて…



「それに…めんどくせーけど、ななせのお願い事にはどうも弱いことが最近わかった」


「晴人くん、そして輝くんと颯くんも…わがまま聞いてくれてありがとう」



そしてもう一度晴人くんに、本当にありがとうと心の中で唱えた。



柚木くんは、黒田よりも憎しみに囚われている人。
この前よりも危険な事が、待ち受けているかもしれない。


それでも、皆が連れていってくれるから…


ベルとして、春野七瀬として、私ができることをする。


誓いをたてて南高校へと乗り込むのだ。

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