獣と呼ばれる冷酷総長はベルに真実の愛を求める
真実の愛
すぐに私たちは準備をして、晴人くんの大きなバイクに乗せてもらって南高へ向かった。
当たり前だけど、すでに喧嘩は始まっていて隼太くんを追って何人か応戦で乗り込んでいる。
颯くんが言っていた通り、私がターゲットにされ背に庇いながら皆戦っていた。
「なな、俺から離れるなよ」
「ありがとう颯くん」
1秒でもはやく、隼太くんの元へ行きたいのに青鷺火がそれを邪魔する。
特に、晴人くんへのマークは厳しく先へ進める状況ではなかった。
どうすればいいのか考えていた時に、ふと地面にぽたぽたと目印のように赤い斑点が校舎へ向かっているのを見つける。
垂れているだけで誰のものかなんてわからない。
これだけ多くの人が喧嘩をしているから…。
なのに本能は『隼太くん』のものだと叫んでいて、その血を辿って私は走り出していた。