獣と呼ばれる冷酷総長はベルに真実の愛を求める


顔が近づいてきて、首元に何かが触れた瞬間にチクッと痛みが起こる。



「…っい、た」


「ん、俺を煽ったお仕置ね」


「え、お仕置き?」


「そう、はい。学校遅れちゃうから行ってきな? 帰り裏門ね」


「う、うん。行ってきます?」




それから隼太くんの部屋を出たあと、みんなの様子に違和感があった。



「行ってきます」



「え、ちょ…ポンコツ。まさかそれで行くつもり?」


「おい、ばか。そのままでいいだろ」


「隼太クンとなあちゃんが仲良くていいことだよね。晴人くんいつも以上になあちゃんに意地悪だね?」





颯くんと晴人くん、輝くんの会話に疑問符を浮かべるもなんの事かわからずに教室へ向かう。




教室へ行ってから、みんなの様子がおかしかった理由がわかるのだった。


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