救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
「あ……そうでした。ルーファス。実はあの子……小妖精パックから聞いた情報があるのです」

「小妖精から?」

 カラトリーを持ち朝食を摂っていたルーファスは、不思議そうな表情をしていた。

「ええ。魔界の門の封印が解けた時、その時に、ルーファスではない大魔法使いが王家の森に居たそうです。もしかしたら、何か心当たりはありませんか……?」

 魔界の門の完全な封印が最優先とは言え、誰かに一度破られたことがあるならば、二度目もあるかもしれない。

 もし、原因究明が出来るのなら、早いうちが良いだろうと、サブリナはそう思ったのだ。

「大魔法使いが……? いや、悪いが心当たりはないな。僕たちは同じような名称で呼ばれているだけで、仲が良い訳でもなんでもない。名前は知っているが会った事がない人数の方が多い」

「ああ……そうなのですね」

(一度ラディアント伯爵邸へ戻り、大魔法使いの事を調べてみようかしら……それに、お父様にも、この事をお伝えした方が良いわ)

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