救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
サブリナの父フレデリックに話すということは、国王陛下にも伝わるということだ。もしかしたら、サブリナの思いもよらぬ人物の情報を知っているということも考えられる。
「……ルーファス。私、一度ラディアント伯爵邸へ戻ります。宿泊する予定ではなかったので、ドレスも着替えたいですし……」
「ああ。構わないよ。いつ帰る?」
「晩餐までには戻りますわ。一度父に会いたいので、城にまで行くかもしれません」
「……気を付けて行っておいで」
ルーファスは先ほど自らも聞いた話を、サブリナは父親にもしに行くのだろうと、すぐに気が付いたのか微笑んで頷いた。
◇◆◇
王家の森から程近くにあるルーファスの邸から、王都に戻る道は既に通い慣れた道筋で窓を見ながらサブリナは物思いに耽っていた。
(魔界の門の封印が解かれた時に、パックが存在を感じたと言う大魔法使い……一体、誰なのかしら。それに、どうして魔界の門の封印を……?)
サブリナが道に倒れる白い兎に気が付いたのは、偶然だった。まだ幼い子兎のようで、近くに親らしい兎も居ない。
「っ……停めてちょうだい」
「……ルーファス。私、一度ラディアント伯爵邸へ戻ります。宿泊する予定ではなかったので、ドレスも着替えたいですし……」
「ああ。構わないよ。いつ帰る?」
「晩餐までには戻りますわ。一度父に会いたいので、城にまで行くかもしれません」
「……気を付けて行っておいで」
ルーファスは先ほど自らも聞いた話を、サブリナは父親にもしに行くのだろうと、すぐに気が付いたのか微笑んで頷いた。
◇◆◇
王家の森から程近くにあるルーファスの邸から、王都に戻る道は既に通い慣れた道筋で窓を見ながらサブリナは物思いに耽っていた。
(魔界の門の封印が解かれた時に、パックが存在を感じたと言う大魔法使い……一体、誰なのかしら。それに、どうして魔界の門の封印を……?)
サブリナが道に倒れる白い兎に気が付いたのは、偶然だった。まだ幼い子兎のようで、近くに親らしい兎も居ない。
「っ……停めてちょうだい」