リアル・アクション・アプリ
☆☆☆

いつものファミレスの前で4人合流したあと、私達は昨日と同じようじバス停へと向かった。

次のバスが車であと10分ほどある。
「瞳、大丈夫か?」

バス停に並んで待っている間、昇が心配そうに声をかけてきた。
みんなここ数日で随分やつれてしまった。
昇も痩せて、筋肉が落ちたように見える。

「私は大丈夫だよ、今日で絶対に終わらせる」
力強く言うと、昇は大きく頷いた。

昇も私と同じ気持ちで今日ここへ来たんだろう。
その目には光が宿っている。

そんな気分を削ぐように、4人のスマホが同時に震えた。
「今日は早いな」

洋太さんが呟いてスマホ画面を確認する。

その瞬間、表情がひきつった。
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