恋しちゃってもいいですか?
「伊織,大丈夫?」
朝よりもボーッとしている伊織。ちょっと心配になる。
「テストとかいらんて…。」
机に突っ伏して泣きそうな声を出している。
「大体この世は何で学歴社会やねん!アメリカみたいに個性を伸ばすような授業にしたらいいんやー!!うぅ…それやのに日本は。将来偏差値高い方が有利になる…。俺地頭悪いのにこんなんやったら大人になった時不利やんかー!」
連休明けのせいか喜怒哀楽が激しい伊織。勉強苦手なこと結構悩んでるんやな。

「俺の家族な…みんな頭良くてな?大学も超有名私大か国公立なんよ。それに俺はここの高校に受かるのも先ず無理やってん。それやのにここの高校ぐらいは行ったろって思って落ちる覚悟で受験勉強して何とか合格したって感じ。」
でも実際今ここの高校にいるんやから相当頑張ったんやろうな。
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