君とのアオハル
我に返ると、彼は頬をほんのり赤く染めていた。
かかか、可愛い!
生徒会長の意外な一面を見たかもしれない!
照れるとこんなに可愛くなるとは……。
「天宮さんは、僕よりもすごく優しいですよ……」
ボソリと呟くと、彼は何か眩しいものでも見るように目を細めた。
それがなんだか切なくて、胸が締め付けられる。
何か言わないと。
でも、言葉が思いつかなくて、お互い無言になってしまう。
「僕の事、如月くんじゃなくて、恋雪って呼んでください」
先に沈黙を破ったのは、彼だった。
「じゃあ、恋雪くん。私のことも、雛って呼んでよ!」
いつの間にか、私はいつも通りの口調になっていた。
さっきまでは、敬語を使っていたのに。
多分、恋雪くんの親やすさのおかげかもしれない。
恋雪くんは戸惑った風に瞬きしていると、やがて微かに聞こえる小さい声を出した。
「雛……さん?」
「なんで疑問形なの?」
そんなにかしこまることはないのにな。
だって私達、同い年だし。
「僕にはこれで十分ですよ」
苦笑いを浮かべている恋雪くんに、私は不満ではあったけど頷いた。