神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

sideベリクリーデ

ーーーーー…私は、祭壇の上のクロティルダに向かって走った。

背後から、ジュリスとケルディーサがぶつかり合う、激しい轟音が響いていた。

「…クロティルダ…」

ようやく祭壇に辿り着いた私は、クロティルダの名前を呼んだ。

「クロティルダ、起きて…。クロティルダ」

名前を呼んで、肩を揺すっても。

クロティルダの両目は、固く閉じられたままだった。

…起きてくれない。

「…クロティルダ…」

…ごめんね。

私の為に頑張ってくれたんだよね。ずっと。

ありがとう。

…でも、だからこそごめんね。

やっと思い出したよ。私。

「クロティルダ…。私、君のことずっと一人ぼっちにして…」

クロティルダが私にしてくれたこと。ずっと、私を想っててくれたこと。

大切にしてくれていたこと…全部、踏みにじって。

クロティルダを置き去りにして…私は、一人で…。

「ごめんね…」

許して、なんて私には言えないけど。

でも、だけど、今こうして再び会えたからには。

「クロティルダ…」

私は、クロティルダの手をぎゅっと握った。

お願い。

お願いだから。

「目を覚まして。私を…一人にしないで」

…私が、そう言った瞬間。

私の手から伝わる、淡く、優しい白い光が。

クロティルダの身体を、繭のように包みこんだ。

そして。

「…えっ…!」

「…すまない、待たせたな」





気がつくと、私はクロティルダの腕に、お姫様抱っこされていた。

…ほぇー。
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