神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

side羽久

ーーーーーー…元暗殺者二人が、そんな最大のピンチを迎えているとも知らず。

夜が明け、いつも通りの朝を迎えた。

本当に、いつも通りだった。

どのくらいいつも通りかと言うと…。





「羽久、私良いことを思いついたんだ」

「…何だよ」

朝起きて、「おはよう」を言う前に。

シルナは、真剣な表情でこんなことを言い始めた。

「チョコを食べるのが良いんじゃないかな」

「…」

いや、お前いっつも食ってるじゃん。

何言ってんの?

…。…よし。

「…今日も良い天気だなー。いやぁ、今日は素晴らしい授業日和、」

「ちょっと羽久ぇぇ!相手してよぅ!」

…だって面倒臭かったんだもん。

このままスルーしようと思ったのに。

「ねぇ!私良いこと思いついたの!ねぇ!聞いて羽久!」

構ってちゃんかよ。

「…何だよ?」

どうせろくでもないことだろ。

あるいはどうでも良いことに決まってる。間違いない。賭けても良い。

「何だか羽久が私に失礼なことを考えてる気がする…!」

「早く言えよ。聞いて欲しいんだろ」

「うん!」

良い笑顔をどうも。

「チョコ食べたら良いんじゃないかなって!」

「それはさっき聞いたんだけど?」

「あ、そうだったね…。もっと詳しく言うと、テストが始まる前に、みんなでチョコを食べよう!」

…。

…は?

「そうしたら、きっとチョコの糖分で脳が活性化して、テストの結果が良くなるはず…」

「ちょっと待て。意味不明なんだけど、どういうことだ?」

順を追って。イチから説明してくれよ。
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