最強総長サマは、元姫を溺愛してる
「幹部室に…?では、俺も幹部室に行く予定だったので一緒にいきましょう」


黒崎さんは一瞬不思議そうな表情をした…ってそりゃそうだよね。

私は、普段総長室の隣の部屋にいて、幹部室に行くことは滅多にない。


「うん!って、敬語じゃなくていいですよ〜!同い年だし!」

「え…でも、少し緊張してしまって…」

「どうして?同い年だし、私、全然偉い人なんかじゃないのに…」


なんで緊張するんだろう。

なんなら私の方が年下なのに…

黒崎さんが緊張する理由がわからなくて、首を傾げる。

女嫌いとかなのかな…?

それだったら私と話すのは苦痛だよね。

ごめんなさい。


「まぁ、そうですね!次からはタメ口にしますね!」


そう言って、黒崎さんは少し遠慮気味に微笑んだ。
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