妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
「いいえ、私はただお兄様方の背中を見て育ったから、こうなっているだけですよ。目標があるからこそ、私は強くなれるのです」

 お兄様方という存在は、私にとってとても大きなものであった。
 今は一緒にいられる時間は少なくなってしまったが、それでも皆の温もりというものを、私は忘れていない。

「強くなったということか」
「ええ、今はもう、震えてロヴェリオ殿下に守られているだけではありませんからね」
「俺としては、守りたいんだがな」
「いえ、守っていただける分には構いませんよ?」
「ははっ、そうか……」

 私とロヴェリオ殿下は、そこで笑い合った。
 これからの日々というものも、きっと明るく楽しいものになるだろう。そんなことを思いながら、私はロヴェリオ殿下と歩き始めるのだった。


END
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