妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
 赤い髪飾りのお陰で見分けはつくが、二人は本当に良く似た顔をしている。
 ただ、性格は少し違うようだ。エフェリアお姉様の方が少しテンションが高くて、オルディアお兄様の方が少し穏やかである。
 そうして認識してみると、顔つきが少し変わって見えてきた。微妙な差異というものが、もしかしたらあるのかもしれない。

「まあ、言うならば半身みたいなものかな? オルディアとは部屋が一緒でも特に気にならないし、むしろいないと不安っていうか」
「イフェネアお姉様の部屋からは、いい年して恥ずかしいからっていう理由で別の部屋にさせてもらったんだけどね」

 イフェネアお姉様は、兄弟四人で同じ部屋で暮らしていたと言っていた。
 そこから二人は、巣立っていったそうである。しかしそれでも、二人での同室はやめなかった。それは双子だから特別な何かがある、ということなのだろうか。
 その辺りには、私にはよくわからない。いや、少し前までは兄弟がいるとさえも思っていなかった私に、双子のことなんてわかるはずはないだろうか。
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