相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
誓約と入籍
まだ、籍を入れて三ヶ月目に入ったばかりの二人。
翔琉と里海の息子なだけあって、超絶イケメンの光琉。
常に笑顔で、物腰の柔らかい紳士だ。
そして千波も、母親であるリナが元・モデルだったのもあり可愛らしい容姿をしている。
三ヶ月前、成人式を迎えた千波。
その日に籍を入れたのだが、最初二人は千波の父親・雷武から結婚を反対されていた。
去年の春。
この頃まで光琉は、翔琉に似てクールな人間だった。
それでいて、どこかひんやりと相手に寒気を感じさせるような雰囲気を纏っていた。
雷武とリナに結婚の許可をもらうため、千波の実家に向かった光琉。
『光琉、どうした?
改まって…!』
光琉と千波が、雷武とリナと対等している。
『はい。
雷武…さん』
『は?
雷武“さん?”
な、なんだよ…こぇーよ…なんか…』
翔琉の親友・雷武は光琉の事を、里海の腹の中にいる時から知っている。
更に亡くなった息子の親友でもある光琉の真剣な眼差しに恐縮する、雷武。
光琉は、雷武のことを“さん付け”したことがなく、いつもタメ口だからだ。
『ちなちゃんと結婚させてください』
『………は?』
『は?って、は?』
『俺のちなと結婚?』
『はい』
『ダメ』
『は?なんで?』
『光琉。
お前、自分がどんな―――――あ、えーと…
ちな、ママとケーキ食ってこいよ!』
千波に微笑み、五千円札を渡した。
『え?』
『いいから!
リナ、頼む』
『………わかった』
意味深に視線を送る雷武に、リナはしかたなくというふうに頷いた。
そして『ちーちゃん、行きましょ?○○のミルフィーユ食べましょうよ!』と千波に微笑み、連れて出ていった。
雷武は千波を溺愛していて、千波の前では絶対に怒らない。
更に千波に嫌われたくないので、光琉を否定することもしない。
それを見送り、光琉に向き直った。
『光琉、お前のような悪魔に大事な娘は渡さねぇよ!
………っつうこと!』
『………雷武“まだ”怒ってるの?
“俺が雷太を殺したこと”』
『雷太を殺ったのは、光琉じゃない。
“お前の気持ちは”分からなくもないから…
それに、ちなを助けようとしたからだしな…
だからこそ、もう二度と…ちなに危ない目に遭ってほしくないし、ましてや失いたくねぇんだよ!!』
光琉は、雷武の息子で幼なじみの雷太と親友だった。
中学に入学した頃から、他にも不良仲間も沢山でき、いつも一緒にいて色んなことをしてきた。
翔琉や雷武の息子なだけあり、光琉や雷太はとにかく喧嘩が強かった。
そのため色んな不良に喧嘩を売られることも多く、悪いこともしてきた。
暴力沙汰を何度も起こしていたが、二人とも仲間思いで、千波のことも大切にしていた。
翔琉と里海の息子なだけあって、超絶イケメンの光琉。
常に笑顔で、物腰の柔らかい紳士だ。
そして千波も、母親であるリナが元・モデルだったのもあり可愛らしい容姿をしている。
三ヶ月前、成人式を迎えた千波。
その日に籍を入れたのだが、最初二人は千波の父親・雷武から結婚を反対されていた。
去年の春。
この頃まで光琉は、翔琉に似てクールな人間だった。
それでいて、どこかひんやりと相手に寒気を感じさせるような雰囲気を纏っていた。
雷武とリナに結婚の許可をもらうため、千波の実家に向かった光琉。
『光琉、どうした?
改まって…!』
光琉と千波が、雷武とリナと対等している。
『はい。
雷武…さん』
『は?
雷武“さん?”
な、なんだよ…こぇーよ…なんか…』
翔琉の親友・雷武は光琉の事を、里海の腹の中にいる時から知っている。
更に亡くなった息子の親友でもある光琉の真剣な眼差しに恐縮する、雷武。
光琉は、雷武のことを“さん付け”したことがなく、いつもタメ口だからだ。
『ちなちゃんと結婚させてください』
『………は?』
『は?って、は?』
『俺のちなと結婚?』
『はい』
『ダメ』
『は?なんで?』
『光琉。
お前、自分がどんな―――――あ、えーと…
ちな、ママとケーキ食ってこいよ!』
千波に微笑み、五千円札を渡した。
『え?』
『いいから!
リナ、頼む』
『………わかった』
意味深に視線を送る雷武に、リナはしかたなくというふうに頷いた。
そして『ちーちゃん、行きましょ?○○のミルフィーユ食べましょうよ!』と千波に微笑み、連れて出ていった。
雷武は千波を溺愛していて、千波の前では絶対に怒らない。
更に千波に嫌われたくないので、光琉を否定することもしない。
それを見送り、光琉に向き直った。
『光琉、お前のような悪魔に大事な娘は渡さねぇよ!
………っつうこと!』
『………雷武“まだ”怒ってるの?
“俺が雷太を殺したこと”』
『雷太を殺ったのは、光琉じゃない。
“お前の気持ちは”分からなくもないから…
それに、ちなを助けようとしたからだしな…
だからこそ、もう二度と…ちなに危ない目に遭ってほしくないし、ましてや失いたくねぇんだよ!!』
光琉は、雷武の息子で幼なじみの雷太と親友だった。
中学に入学した頃から、他にも不良仲間も沢山でき、いつも一緒にいて色んなことをしてきた。
翔琉や雷武の息子なだけあり、光琉や雷太はとにかく喧嘩が強かった。
そのため色んな不良に喧嘩を売られることも多く、悪いこともしてきた。
暴力沙汰を何度も起こしていたが、二人とも仲間思いで、千波のことも大切にしていた。