相思相愛・夫婦の日常~ひか♡ちな編~
兄である雷太が大好きで、ブラコンだった千波。
雷太と千波は“シスコン・ブラコン兄妹”で有名な位に仲が良かった。

なので千波は、そんな二人にいつもくっついていた。

光琉と雷太が高校二年の夏。

一度大きな喧嘩をした、他校の不良達に千波がさらわれたのが原因で、雷太は命を落としたのだ。


『………光琉…!!
助けてくれ…!!』

『ん?どうした?』

『ちなが…D高の奴等に……!!!』

『ちなちゃんが…!!?』

光琉達は、すぐに助けに向かい助け出した。

しかし…………

『お兄ちゃ…ひかくん…!!!』

『ちな!!!?』
『ちなちゃん!!!』

『ちな、ごめんな!
怖い目に遭わせてごめん!!!』
『ちなちゃん、怪我は!!?』

『大丈夫!』
安心させるように二人に微笑む、千波。
しかしそれと反して身体は、これ以上ないほどに震えていた。

それを見た光琉と雷太。

更に怒りが込み上がる。

『ちな、仲間達と先に帰ってて?』

『え?』

『ね?ちなちゃん』

『ど…して?
私は大丈夫だよ?ほんとだよ?』
優しく微笑んでいる光琉と雷太。
しかし二人を纏う雰囲気に嫌な予感がして、必死に言い聞かせる。

『ちな、兄ちゃんの言う事聞けるよな?』
『ちなちゃん、ほら!』 
雷太が千波の頬、光琉は頭を優しく撫でる。

『いや!!
一緒に帰ろ?
ここで喧嘩したら、二人とも“また”パパや翔琉おじさんに怒られるよ?
私がパパや翔琉おじさんに言うから!
二人は“喧嘩せずに助けてくれたよ!”って』

『おい、ちなを頼む!』

仲間に千波を預け、光琉と雷太は不良達のところへ戻ったのだ。


そして千波は、雷武に連絡する。
ちょうど翔琉も一緒にいて、事情を説明する。

『あの、バカ!!またかよ!!』
『はぁ…なんで、バカなの!?』

『ちな、あとはパパ達に任せろ』

そして翔琉と雷武が駆けつけた時には、光琉と雷太は不良全員をボロボロになぶっていた。

千波を傷つけられた怒りで、二人は我を失っていたのだ。

翔琉と雷武でなんとか止める。

『光琉。言ったよね?
ちなのために、もう喧嘩はやめなって!』

『雷太も!
ちな、泣きながら俺達に訴えてきたぞ!?』

『ごめん…』
『………』
雷太は謝罪の言葉を絞り出したが、光琉はまだ不良達を睨みつけていた。


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