上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 言えないいろんな気持ちがある。言葉に出来ないまま歯がゆく思う気持ちを何とか消化しているのだ。

 勘違いしたくない、喜ぶなんてお門違いだろう。だめ、冷静になって……そう何度も自分を戒めているのだ。

 それでも結局は――嫌われたくない。


「……め、んどくさいなって思われてるだろうなって」

「……めんどうっていうか……」

 そこで言葉を切られた。ちょうどタクシーが来て不破さんが扉に手をかける。

「あかりが嫌なことはしないよ」

 嫌なこと……嫌はそうじゃない。嫌なんかじゃない、そうじゃないんだ。だからその言葉は否定したくなったが今さら何を言えるのか。

 言えるわけがない。

「乗って」

 腕を引かれてタクシーに押し込まれた。そのあとに乗り込んできた不破さんの表情からは感情が読めない。怒っている風にも見えないけれどどうしてか切なそうだから……私の胸まで切なくなってしまった。
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