上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 何度かオフィスで抱いた。背徳感はあって多少興奮はしたけど、リスクもあるしなによりあかりを汚しているみたいでわざわざしたいことでもない。

 誰に聞かれるかもわからない場所であかりを抱きたくない、俺だけが見て聞きたい、俺の腕の中で鳴くあかりは特別に可愛いから。そう思っていたのに、あかりが言った。

「そんな……疲れてるのに、私を構うとかそんな……そんなの不要です、もうここでしてください」

「――なにそれ」


 (――不要、ってなんだよ)


 なぜ、あかりは自分のことをそんなぞんざいに扱うのか。
 いや、違う。

 (ぞんざいに扱っているのは――俺か?)

 瞬間で胸に何かが刺さった。

 痛みがあるほどの心痛。

 自分の今までの行動が、あかりへの扱いがこの言葉を吐かせたのか、そう思ったら吐き気がしそうなほど気分が悪くなった。

 とてもじゃないがあかりの顔をまともに見れない、あかりに俺の顔も見せたくなかった。

 (完全に間違えた、あかりとの関係の作り方を――)
< 153 / 197 >

この作品をシェア

pagetop