上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 そんな後悔が押し寄せていた。

 それからあかりとの接触の計り方がわからなくて、忙しいを言い訳に時間だけが過ぎる。

 距離を少し取った方がいいかもしれない、そう思う日があるのにその気持ちを揺らがしてくる――本田だ。


「天野さん、意識戻られてましたよ」

「そう、俺もこれ片付けたら様子見に行くよ」

「あ~今はやめた方がいいかもです」

 含み笑いの新藤の顔を見つめると、無駄に近づいてきて耳打ちされた。

「本田さんが天野さんに告白を……お邪魔だと思います、今行ったら」

 その時自分がどんな顔をしていただろう、何も言葉が出なくて固まってしまった。

「本田さん、前から天野さんの事好きだったみたいですね。うまくいくといいな、結構お似合いですよね?あの二人」

 それにも何て返したのか。ハッキリ言って全然意識がない。本田の気持ちには気づいていた。あかりと仕事で接触する機会も増えて業務上仕方ないとはいえやたら近いことも知っている。それにあかりは鬱陶しそうにしているからそこまで心配もしていなかった。腹は立っていたけれど。
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