上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 あかりの話を不破は黙って聞いていた。そんな不破の様子が気になったあかりはチラリと横を見る。不破はどこか神妙な顔で口元を手で覆いながら何か考えている風に見えた。重い話を聞かせたな、あかりはそんなことをぼんやり感じて申し訳なくなった。部下の悩みにしてはプライベートすぎてしかも暗い、そしてとてつもなく重い。聞いて後悔しているかもしれない、聞くんじゃなかった、そう思っているかも、あかりは思う。

 いつでも部下を見て守ろうとしてくれる不破だ、聞いた以上責任を感じさせてしまったかもしれない、そう思ったあかりは意を決したように口を開く。

「あの!部長の言葉に甘えてこぼしてしまいましたが、この件に関してのフィードバックもアドバイスも求めてません、ただの部下の……戯言?みたいにして聞き流して下さい。本当に余計なことを話しました、すみませ……」

「戯言なのか?」

 不破の声は真面目だ。
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