【コミカライズ原作】上司と秘密の子作り契約始めます~あなたの子供を産んでもいいですか~
 更衣室で着替えているところにたまたま居合わせただけだった。盗み聞きするつもりもなかったし出来るならさっさと着替えて出て行く気でいた。それくらいあかりの方が気を遣っていた。後輩たちに。

 自分より年下の若い子たちの会話は聞いていて面白いこともあるけど、聞くに耐えないことも多い。自分の映えない暮らしとつい比較してしまうからだ。


「個人的な連絡先教えてほしいって言ったら笑われちゃいました」

 新藤が同い年くらいの子にそんなことをぼやいていた。

 誰になんの?は、聞かなくてもなんとなく察してしまう。

「仕事の姿勢とかもとてもかっこいいです……フォローが優しくて……あんなボス初めて」

 ボス、ならそうなのだな、とあかりのなかでのなんとなくが確定する。
 やはり新藤は不破を好意的に思っているのか、部下としてだけではなく一人の男性として。それをハッキリ耳にしてしまうと複雑だった。
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