上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 不破を好きだと感じている新藤に対して申し訳ない気持ちと言いようのない悶々を抱えてしまっていた。新藤が、不破にとっての都合の良い相手でもいいからなりたいと望んでそれを不破が受け入れるとなればあかりは必要なくなる。それを思うと胸が勝手に締め付けられた。

 そんな感情がまたあかりを無駄に苦しめる。そう思うことこそもうおかしなことになっている、あかりには分かっていても無視できないくらいに不安や焦りが胸の中を騒がせていた。


「新藤」

 不破の声があかりの耳を震わせる。
 視線を送らなくても不破に神経がいく、あかりの身体はだんだん自分の意思を無視して不破に反応し始める。そこに新藤の名を呼ばれたら心の中はより落ち着かなくなった。

「このあとちょっと時間いい?」

「はい!」

 新藤の返事はとても明るくて気持ちのいいものだった。仕事への姿勢だけじゃない、不破に呼ばれることへの喜びを感じる。明るくて素直な子だな、あかりはその声を聞いて感じていた。
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