上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 終わらせたかった仕事が結局大して解決せず手元に戻されたからか。

 優秀だと聞いていた、実際優秀だ。出来ることは際立って出来る。でもやりたい事だけやりたい、新藤はわかりやすくそういうタイプだ。得意不得意がハッキリしている分、苦手なことは後回し、やらなくて済むならやりたくない。だから指導係の本田も手を焼いている。

 下っ端や新人はそんな仕事の方が多い。それらをクリアして指示されたことを十分にできて初めて自分の仕事を任されるものだ。

 でも新藤は違う、自分の得意でやりがいのあることを手を挙げてでもやりたい、意欲もある、戦力にもなるが協調性に欠けていた。

「ふぅ……」
 
 新藤の後ろ姿を見送ってあかりは小さな溜息を一つ溢した。
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