上司と始める秘密の子作り契約?!~あなたのことを好きになってもいいですか~
 そう言っても遠慮がちに見あげてきてあかりはこぼす。

「……そう、ですか?私だけの、都合を押し付けてる……」
 
「あかりだけじゃない」

 自分をそんな風に責めるな、そういうつもりで言った。あかりだけが負担に思うことはないんだ、俺自身が納得して受け入れている、それをあかりがもっと認めてほしい。

 こんなことを――誰に対してでも受け入れられることじゃないってことを。

 そう、言えばいいのに、俺が――。

 言えなくて、言わずにいてなにを認めろと言うのか。自分の中で矛盾を感じてまたうんざりする。時間が経つほど、回数を重ねるほど、今ではどう言うことが正解なのかわからなくなってきていた。

 受け止めるたび、受け入れるたびにあかりが苦しそうに見える。それでも手を伸ばして足を絡めてくるから欲望に負ける。あかりの身体が俺を求めているのが分かる。だからこそ可愛くて、それを待ち望んできたからこそ嬉しくて、手放したくないんだ。

 その手を、離されると困るんだ。
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