true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
「こらっ!待ちなさい!」
「やだぁー!パパァ!」
優聖さん似の3歳になった海聖は、お風呂から上がり、着替えさせようとすると、私の足元を走り回る。
「待ちなさいっ!」
「キャァ~!」
「ほらっ、ママを困らせるな」
お風呂から上がった優聖さんに捕まり、抱きかかえられて、ようやく私の所に来た。

「もぉ!ママの言うこと聞かないんだから・・・」
「ママっ!ごめんね!」
私の首元に腕を回し、ギュッと抱きしめて、頬にキスをした。
優聖さんのミニチュア海聖は、目に入れても痛くない、その言葉がよく分かるほど可愛い。

「い、いいよ」
「心海、海聖の思うつぼだね」
「そんなことないです。こんなに可愛いなら許すしか・・・あっ!待ちなさい!」
「ママ、バイバァ~イ」
そう言って、部屋に逃げて行った。
「なっ?当たりだろ?」
優聖さんは笑って、海聖を捕まえて、着替えさせていた。
その2人の姿を見ていると、笑みが溢れる。
パパの優聖さん、カッコいい・・・

着替えた海聖は、私をからかうのに飽きたのか、おもちゃで遊びだした。
「可愛いよ。こんなに無邪気な時期は、あっという間だろうな」
「幸せですね。急に出来る事が増えて、嬉しくて。でも、少し寂しさもあります」
「そろそろ・・・」
少し間を開けて、真剣な眼差しで見つめている。
「2人目・・・心海は、嫌か?」
「ううん、嬉しい。ただ、不安もあって・・・」
「大丈夫だよ。俺がいるから」
優しく私を包み込むように抱きしめて、背中を撫でる。
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