true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
すると、それを見た海聖が、私の足元に来て、ギュッとしがみついた。
「ママ・・・ごめんね・・・」
私がパパに抱きしめられているのを見て、自分のせいだと思ったのか、不安そうな顔をしている。
「海聖、大丈夫よ」
抱き上げると、甘えるように体を寄せる。
そして、優聖さんは2人を包み込んだ。

「必ず、俺が守るから・・・」
優しく見つめる優聖さんが、私にキスしようと近づいて来た時、
「ママ、大すき!」
パパの顔を手で押して、私の頬を小さな手で覆い、『チュッ!』っと、唇を押しつけた。

「ママもよ」
ニコニコ笑う海聖は、遊びの一環として楽しむように、何度も『チュッ!』とキスをする。
「海聖は本当に可愛いですね、優聖・・・さん?」
「海聖くん?パパもママが大好きなんですが・・・もうそろそろいいですか?」
「ママ好き!」
パパの様子も気にせず、私をギュッと抱きしめる海聖。
強硬手段で、優聖さんが私にキスをしようとすると、
「パパはダメッ!」
と制止されていた。
「海聖くん。先ほども言いましたが・・・・・・」
愛息子にさえ、本気で嫉妬するパパ・・・
どうして息子に敬語なの?と、思わず吹き出してしまった。

「私も大好きです、優聖さん」
私からキスをすると、真剣な顔つきが緩み、微笑んでいた。
「かいせーもパパ好き!」
今度は、パパに抱きついて、何度も『チュッ!』とキスをしている。
「よしっ!海聖、遊ぼうか!」
海聖を抱っこして、リビングで楽しそうに遊びだした。

優聖さん、海聖の思うつぼですね?
その言葉は、口に出さずに飲み込んだ。

私にも海聖にも、優聖さんの愛情は、益々増していくばかり。
幸せな時間を噛み締めていた。

勿論、その夜は、優聖さんに深く愛されて・・・
2人目の愛の証が、私のお腹に宿った。
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