true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
「深澤建築に落ち度は無かった。それで間違いないね?」
そして、最終兵器とも言えるお父さんの言葉で、相手は撃沈モードになっている。
「・・・はい、その通りです」
お兄ちゃんは、安堵のため息をついていた。

「まだ話があります」
「もう話はついたでしょ?」
「会ってもらいたい人がいます。では、入ってもらいましょう」
こまさんが部屋に入って来て、緑都木社長は強張った。

「やはり、覚えていらっしゃいましたか・・・あの裁判で証人は、話を覆した。交換条件を出しましたね?」
「な、何を言うんだ。あの証人は、原告側の従業員だぞ!それに、あの件は、そこにいる弁護士ときっちり裁判で白黒ついただろ?」
「実は、たまたま、彼の新しい職場の前で、お会いしましてね。いやぁー、本当に偶然ってあるものですね」

優聖さんが嘲笑ってるのとは正反対に、緑都木社長の顔が硬直している。
偶然・・・なはずない・・・

「偽証罪について説明したんですよ。その後、『準備は整いましたから。これからあなたの社長に会いに行きます』そう言って、建物に入ろうとすると、あっさり土下座して、自ら話してくれましたよ」
「お、脅したのか?」
「いえ、私は、他の案件の話をしていたのに、勝手に勘違いしたようですね」
薄ら笑いを浮かべる優聖さん・・・
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