true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
「あの・・・優聖さん」
「質問の回答は、体で教えた方が分かるだろ?」
「事務所には、まだ加東さんと冴子さんがいますから・・・」
「俺を怒らせた心海が悪い」
カーテンを閉めると、私のシャツのボタンを外し、胸を露わにさらされた時、ノックが聞こえて、ドアが開いた。
「片桐さん、今、お話いいですか?」
心臓が口から飛び出しそうなくらい、ドキッとする。
こんなところ、見られたら・・・
でも、優聖さんは、
「悪いね。心海が体調悪くて、休んでるから、後で声を掛けるよ」
と、冷静に私を見つめたまま答えた。

「はい、分かりました」
ドアが閉まり、優聖さんが眼鏡を外す。
「さぁ、続きをしようか?」
この目に見つめられると、体の芯から熱が駆け巡る。

体を這う手と激しいキスに溺れそうになる・・・でも・・・
優聖さんの両頬に手を添えて、唇を離した。
「これ以上は・・・声が抑えられません・・・」
「俺の愛情が分かったか?」
「はい・・・ごめんなさい」
「良かったよ。あと少しで、人が声を掛けても止められなかった」
体を起こすと、私の服を整えいつもの所長に戻る。
「熱が収まったら、部屋から出ておいで」
眼鏡を掛けると、部屋を出て行った。

しばらくして、所長室を出ると、加東さんが心配そうに近寄って来た。
「少し、目が潤んでるけど、大丈夫?顔も赤いし」
「も、もう、大丈夫です」
「無理しないでいいよ。後は僕がするから。ねぇ、片桐さん?」
「心海、どうする?」
優聖さんのイタズラ顔・・・何だか悔しい・・・
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