true or false~銀縁眼鏡を外した敏腕弁護士は、清純秘書に惑溺する
「大丈夫です。加東さんのお仕事、手伝います」
ムスッとして席に座って仕事をしていると、加東さんと打ち合わせを終えた優聖さんが、傍に立って、
「続きは、帰ってからな」
耳元で囁き、髪を撫でた後、部屋に入っていった。
もぉ・・・せっかく熱が収まったのに・・・

夜は、久々に一緒に帰り、料理を作っていた。
「明日の夜は、こまさん夫婦が、心聖をクリスマス仕様にする備品の買い物に行くから、少しだけ手伝いに行くよ」
久々に・・・推しマスターの片桐さんが見れる・・・
「私も行きますね!」
「嬉しそうだね」
「久々にロングエプロンの優聖さんが見れるから嬉しくて。心聖に行くのが楽しみだった私が、妻になっているんですよ。信じられないです」
「惹かれ合う運命だったんだね」
「色々ありましたが・・・」
「俺の妻は、心海しかいないと思っていたから、何があっても、諦めなかったよ」
「優聖さん・・・」
「心海・・・」
ジッと見つめられ、その先を期待して待っていると、
「お肉、焼きすぎてない?」
想像と違う展開に、現実に引き戻された。
「あっ!大変!」
「俺がするから。火傷でもしたら困るし、夕食のメインが台無しになる」
慌てふためく私を見て、大笑いして、
「毎日飽きなくて、楽しいよ」
頬にチュッとキスをして、2人のいつもの夜が過ぎていった。
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