すべてはあの花のために①





「……はい。それじゃあ今日は、ここでお終い」


 そう言うと、小さな頭がごろんとこちらに転がってくる。僅かに重たくなった目蓋に抵抗をしようとしているのか。読み終わった本を大事そうに胸に抱え、目を擦る姿は見ているだけでいとおしい。



「……この先は、もっと大きくなってからね」


 眠りを促すように頭を撫でてやると、忽ち小さな寝息を立て始める。



「きっと、見つけてね。この長い物語の入口を――」









< 254 / 254 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

青い青い空
51-koi-/著

総文字数/305,268

恋愛(純愛)658ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
これはきっと 私宛ての“ラブレター” ♢ ♦ この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・事件等は全て架空のものです。 <ご挨拶> 数多くある作品の中から見つけていただきありがとうございます。 こちらは、別サイトにて以前投稿していたものを移行したものです。 誹謗中傷はお止めください。 誤字脱字等には十分に配慮していますが、 何かございましたらご連絡ください。 読んでくださったどなたかの心に、少しでも何かが残りますように。 たくさんの幸せと感謝を。そして、元気と勇気が届けられますように。 未熟者ではありますが、温かく見守っていただければ幸いです。
すべての花へそして君へ③
51-koi-/著

総文字数/661,190

恋愛(逆ハー)661ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ヒナタくんの気持ちはよくわかった」 「わたしと別れたいっていう理由も、 一応理解はできたと思う」 「一応はね」 「けど、全然納得できないんだよねー」 「寧ろ、わたしの変態度とお馬鹿さに 愛想尽きたって言われた方が……」 「……納得できるのも虚しいな」 「でも、それなら治せって言われて 治るかわからないけど……」 「まだ改善の余地はありそうじゃない?」 「けど、そうじゃないと」 「君は、堂々と わたしの隣に立っていたいからと」 「わたしみたいになりたいと」 「そうなるまでわたしと別れたいと」 「そんなことを言ってるわけだね」 「まー、だったら一生 恋人同士には戻れないわけだ」 「だって……わたしみたいになりたい? あは! 無理無理~!」 「一生かかったって、無理だよ。不可能だよ。 というかものすごい無謀!」 「……変わっちゃったねヒナタくん。 前はそんなこと、考えてすらなかったのに」 「だったらわたしたち、 本当に別れた方がいいのかな……」 「ま、それはさておいて。 ねえねえヒナタくん」 「グーとチョキとパー、どれがいい?」 「え? ………えっ?」 男なら 時には黙って 受け止めろ 「時にはパーよりもグーの方が強いってこと、 しっかりと体に叩き込……教えてあげよう」 「ちょ…っ!?(殴る気満々じゃん……!)」 ふざけてますが 最終巻です 本作は『すべてはあの花のために』の続編になります。 お読みになる前に①~❿続編①②をご覧ください。 START:2025/09/07 END:2025/10/31 ……✿……注意事項……✿…… 未成年の喫煙飲酒は禁止されています。 作中に暴力的表現等が出てくる場合ありますが、それらを推奨するものではありません。 物語は全てフィクションです。 登場する人物・団体等は全て架空のものになります。
すべての花へそして君へ②
51-koi-/著

総文字数/504,618

恋愛(逆ハー)519ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
一度決めたことは変えられない 後戻りは、もうできない それが正しかったらいい でもそれが、間違った選択だったのなら 間違って、間違って、間違って ただ……沈んでいくだけだ 本作は『すべてはあの花のために』の続編になります。 お読みになる前に①~❿続編①をご覧ください。 START:2025/08/20 END:2025/09/06 ……✿……注意事項……✿…… 未成年の喫煙飲酒は禁止されています。 作中に暴力的表現等が出てくる場合ありますが、それらを推奨するものではありません。 物語は全てフィクションです。 登場する人物・団体等は全て架空のものになります。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop