雪くんは、まだ足りない。
またあの目だ。
獲物を捉えて離さないって目。
「え…」
「こっちは泣かせないようにって我慢してんのに」
「遊馬…くん?」
「俺の努力返せ」
遊馬くんの長い腕がわたしの体全体を包む。
強い力に息がしづらい。
「遊馬くん…苦しいっ」
そう言うとすっと腕の力が抜け、呼吸が楽になった。
ふぅ…と一息つけるまもなく今度は顎を掴まれ信じられないくらい顔を近づけられる。
心臓が爆発した!?ってくらい大きな音をたてる。
綺麗な遊馬くんの瞳に吸い込まれてしまいそう…
左目の涙ぼくろ…ほんとに素敵。