雪くんは、まだ足りない。
う……
やっぱり避けてたことバレバレだった…。
どことなくしゅんとした声の遊馬くんに申し訳なくなる。
「いい匂い」
「そう…?」
「ん、石鹸の香りする」
わたしの髪の毛をすくって指でとかして顔を寄せる。
てっきりもっと避けてたことを言われると思っていたのに急な話題転換にほっと肩の荷がおりる。
でもちゃんと終わったらごめんねって伝えよ…。
ちゃんと消えてから…………
消えて、から……?
…………やばい!!!
お風呂入ったから絆創膏外したままだ!
まさか遊馬くんが来るなんて思ってもなく、いつも次の日の朝学校行く前にしてたから跡を隠しているものがない。
シャーペンを机に置いて手を首に添えて隠す。