人間が苦手なクールな獣医師が恋をして一途に迫ってきます
 最近ものすごく思い悩んでしまっている。
 この先も私たちの未来は続いていくのだろうか?
「ただいま」
「お帰りなさい」
 広大さんが帰ってくると、手に大きな花束を抱えていた。
「プレゼント」
「いきなりどうしたの?」
 さすがに長く付き合っているので敬語ではなくタメ口で話すようになっている。
「ずっと待たせて悪かった」
「……」
「病院も軌道に乗ってきたし、そろそろ入籍しないか?」
 ものすごく気にしていたので、やっとこの時が来たと喜びで心の中が満たされていく。
 私は元気いっぱいうなずく。
 彼は私に花束を持たせた。
「支えてくれて本当にどうもありがとう」
「こちらこそありがとう」
 広大さんは花束こと私のことを抱きしめた。
「今までも家族のような気持ちでいたけど、これからも共に進んでもらいたい」
「もちろん。一緒に頑張ろうね」
 私たちは見つめ合い、将来を誓ってキスをした。

 私と広大さんはその週の週末に、無事に役所に婚姻届を提出することができ、夫婦になった。
 今日から苗字が変わるなんて不思議な気分だ。
 また新たな気持ちで夫婦として生きていきたい。
 結婚の報告をすると、院内スタッフからおめでとうの言葉をたくさんもらった。
 みなさん祝福してくれているようだった。
 広大さんとこれからも、支え合って頑張ろうと決意した。
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